過去の五輪メンバーを年齢で見た考察

パラグアイ遠征のメンバーに中村敬斗が追加招集されました。

これは1997年生まれがメインのチームに2000年生まれの選手が加わるということで、3学年の飛び級です。

学校でいえば、高校3年生のチームに中学3年生が加わるのと同じです。

U-20ワールドカップの久保やM-150杯の谷などの前例もありますが、あまり多いことではありません。

そこで今回は、過去のオリンピックの出場メンバーを年齢で分けて考察してみようと思います。

リオオリンピック(1993年生まれ以降の選手)

1993年生まれ:5
1994年生まれ:7
1995年生まれ:2
1996年生まれ:1(井手口)
O.A.:3人(藤春、塩谷、興梠)

ロンドンオリンピック(1989年生まれ以降の選手)

1989年生まれ:5人
1990年生まれ:7人
1991年生まれ:2人
1992年生まれ:2人(杉本、宇佐美)
O.A.:2人(徳永、吉田)

北京オリンピック(1985年生まれ以降の選手)

1985年生まれ:7人
1986年生まれ:5人
1987年生まれ:2人
1988年生まれ:3人(内田、吉田、森本)
1999年生まれ:1人(香川)
O.A.:0人

アテネオリンピック(1981年生まれ以降の選手)

1981年生まれ:10人
1982年生まれ:2人
1983年生まれ:2人
1984年生まれ:1人(菊地)
1985年生まれ:1人(平山)
O.A.:2人(曽ヶ端、小野)

シドニーオリンピック(1977年生まれ以降の選手)

1977年生まれ:5
1978年生まれ:4
1979年生まれ:5
1980年生まれ:1(西)
O.A.:3人(楢崎、森岡、三浦淳)

アトランタオリンピック(1973年生まれ以降の選手)

1973年生まれ:4人
1974年生まれ:7人
1975年生まれ:6人
1976年生まれ:0人
1977年生まれ:2人(松田、中田英)
O.A.:0人

こうして見てみると、中村のような3学年飛び級だけでなく、久保のような4学年飛び級も過去に何名かいることが分かります。

これらの選手は飛び級で選ばれるだけあってその後も活躍している選手が多いですね。

香川真司はロンドン五輪世代

その後に活躍している選手の代表が香川真司。

2008年の北京五輪に4学年飛び級の若干19で選出されると、その年にはA代表デビューも果たします。

2010年の南アフリカW杯のメンバーにこそ選出されなかったものの活躍を続け、その年にドイツのドルトムントへ移籍。

ドルトムントでもクロップ監督の元チームの中心として活躍し、2012年にはイングランドのマンチェスターUへ移籍。

このように本来はロンドン五輪世代でありながら、2012年のロンドン五輪時にはすでに世界の舞台で活躍していたため五輪メンバーには選出されませんでした。

平山相太は北京五輪世代

逆に4学年飛び級で選出されたものの、その後伸び悩んだのが平山相太。

国見高校での大活躍で注目を集め、大学1年ながら2004年のアテネ五輪に挑む日本代表メンバーに選出。

アテネ五輪では結果を残せなかったものの、2005年には大学を休学してオランダのヘラクレスに3年契約で加入。

2005-06シーズンはチーム最多の8得点をあげ、順調に成長していくかと思われたがその後伸び悩み。

出場機会も減っていき、2006年に帰国しFC東京へ移籍。

しかしFC東京でもなかなか出場機会を得られず、結局本来の自分の世代である2008年の北京五輪ではメンバーに選出されなかった。

プラチナ世代はロンドン五輪世代

オリンピックは4年に1度しか開催されないため、全ての選手に対して平等にチャンスが訪れるわけではありません。

その影響をもろに受けたのがプラチナ世代。

プラチナ世代と呼ばれる1992年生まれの選手には、宇佐美や杉本、宮市、柴崎、武藤、昌子など優秀な選手が数多くいます。

しかしながら、括りとなるのが1989年生まれ以降の選手で構成されるロンドン五輪世代。

五輪に出場するためには、3学年飛び級で選出される必要があります。

結局ロンドン五輪では宇佐美と杉本のみが選出され、他の選手は貴重な世界大会を経験することが出来ませんでした。

中村敬斗も一番不利な年生まれ

このような、五輪メンバーに選出されるのが一番不利な年に生まれているのが中村敬斗。

東京五輪でいうと2000年生まれの選手たち。

2017年のFIFA U-17ワールドカップでベスト16入りしたことからも分かるように、2000年生まれには優秀な選手が多くいます。

そんな2000年生まれの優秀な選手たちが東京五輪に出場するためには、3学年飛び級で選出される必要があるというのは少し残念です。

まとめ

以上、過去の五輪メンバーを年齢で見た考察でした。

意外にもほとんどの大会で、3学年や4学年飛び級で選出されている選手がいることが分かります。

しかしながら、やはりメインとなるのは1番年上となる選手。東京五輪でいえば1997年生まれ選手です。

メインとなる1997年生まれの選手たちが、今後どれだけJリーグや海外リーグで出場機会を得て活躍できるかで東京五輪の成功は決まってくると思います。

また、2017年のFIFA U-20ワールドカップに飛び級で選出された久保建英は2001年生まれ。

実は東京五輪でなく2024年のパリ五輪がメインの世代なんですね。

香川のように2020年の東京五輪で活躍し、2024年のパリ五輪の時にはA代表の中心選手になっていてほしいところです。